京創舎Blog
2021年05月13日(木) #うかい日記 #スタッフ日記 #京創舎の日常
京創舎にアクアリウムがやってきた!
こんにちは、京創舎スタッフの鵜飼です。
タイトルの通り、京創舎にアクアリウムがやってきました!
すべての始まりは、京創舎の会員さんでエンジニアとして活動している桑野さんとの会話からでした。
桑野さんはすでに自宅でアクアリウム(小さな水族館)を始めており、お昼ごはんの時間には自宅で撮ったお魚の写真を見せてくれます。
写真の水槽はどれも輝いていてとても綺麗です。
その中で悠々と泳ぐ魚たち。
それを見た僕は、アクアリウムを自作して魚を飼ってみたいと思うようになりました。
しかし僕は一人暮らしであり、寝る以外は家にいないような生活をしています。
しかもミニマリズムな暮らし(生活に最低限必要な物だけを所有してシンプルに暮らす)を実践中なので、正直生き物が住むに適した環境ではありません。
ちなみに引っ越し直後とかではありません。
学生時代から5年ほど住んでいます。
また生き物を飼育していたら、ふらっと気軽に旅にも出にくくなります。
そして僕はある日思いつきました。
そうだ、京創舎でアクアリウム部を作ってみんなで飼おう!
我ながら良いことを思いつきました。
ただ生き物を飼う以上、責任をもってお世話をしなければいけません。
僕は京創舎館長の高橋さんに飼育の許可をいただきました。
そのあと日々のお世話の協力をしてくださる会員さんやスタッフを集め、ついに京創舎でアクアリウム部を発足させることができました!
アクアリウムを作るにあたって、初期費用として約2万円必要になることが分かりました。
そこで京創舎内でアクアリウム部の設立の協力金を募ったところ、温かい皆さんのご支援のおかげで多くの協力金をいただくことができました。
そして次に、飼育するお魚ちゃんをどう選ぶかという話になりました。
どうせなら会員さんの意見を聞きたいということで、アクアリウムの中に入れるお魚ちゃんを決める投票アンケートが実施されました。
そしてアンケートで人気の高かった中から、当日ペットショップに在籍しているお魚ちゃん達を選ぶことになりました。
私たちは軍資金を握りしめ、胸を躍らせながらペットショップへと向かいます。
そして優柔不断の私たちが長考の末、京創舎へ連れて帰ったお魚ちゃん達は、
「ラミノーズテトラ(写真左、赤色)」と
「ラスボラ・エスペイ(写真右、黄色)」というお魚ちゃん。
最終ステージの敵「ラスボス」ではありませんよ。
他にもエビが赤、青、透明の3種類と貝もやってきました。
お魚ちゃん達を水槽に移すにあたって、「水合わせ」という、pHショックなどの水質の違いによって引き起こる危険を回避するための地道な作業をおこないます。
これはとても地道で時間のかかる作業です。
アクアリウム部の桑野さんと城戸さんはこの日、仕事はそっちのけで水合わせと水草を水槽に植える作業に専念していました。
水草も所せましと植えて、小さいながらも見ごたえのある水槽ができあがりました。
と、ここまでの出来事が3か月前の2月始めごろ。
さて、順調なスタートが切れたと思えた京創舎アクアリウム部は、すぐに出鼻をくじかれることになります。
アクアリウムが完成した翌朝、京創舎へやってきて水槽を見てみると、、、。
水槽の中のお魚ちゃんやエビちゃん達がほぼ全滅していたのです。
かろうじて「ラスボラエスペイ」の数匹だけが生き残ってくれていました。
そのあとはみんなで原因の解明が始まります。
皆さん仕事どころではありません。(笑)
そしてアクアリウム部部長の桑野さんが、あることに気がつきました。
「おい、水槽の水温が異常に高なっとるやんけ。」
水槽の中の温度計を見てみると、29度。
一般的にアクアリウムの最適温度は25度前後。
設定温度以上になれば自動的に止まるようにしていたヒーターでしたが、初期不良だったのでしょうか...。
水温が高くなるほど、水中に溶け込む酸素の量の限界(飽和度)は下がっていきます。
つまり、水温が高いほど魚や生き物にとっては厳しい環境になっていきます。
その少ない酸素を魚をはじめ水中の生き物がたちが奪い合うことになります。
原因がヒーターだったことが分かり、どうしようもなかったということは分かりましたが、さっそくアクアリウムの難しさを思い知らせれた事件となりました。
その後、バクテリアが定着していないこと(バクテリアが魚のフンなどを分解して水質を綺麗に保ってくれる)で起こった水質汚染事件による多数の犠牲や、
自由を求めて水槽外へと旅に出た「お魚飛び出し事件」の被害者を出しつつ、徐々に私たちのアクアリウム内の環境は良くなっていきました。
分かりますよ。私も外へ飛び出したい気持ち。
外に出てみないと、今いる環境がどんなに良い所か分からないですからね。
最近は寒い日が減ってきたことと、水質が良くなってきたこともあり、犠牲者を出さずにアクアリウムライフを楽しんでいます。
エサは本当にちょっとだけで良いし(与えすぎると水槽内が汚れてしまう)、
定期的なお世話といえば、水替えをして水槽内を綺麗に保つことでしょうか。
アクアリウム設立当初は水質が安定していないため、頻繁に水を変えて綺麗に保つ必要があります。
これが少々面倒で、アクアリウム言い出しっぺの僕は、他の部員の方にこの作業を任せてしまっています(笑)
やっぱり僕は一人暮らしの自宅でのアクアリウムは10年早かったと実感しました。
こんなところで以上京創舎アクアリウム部設立と、苦難の3か月のお話を終わりたいと思います。
ただいま水槽内のお魚ちゃんは5匹と、エビ3匹に貝3匹。
最近ではアクアリウム内の生き物たちに名前をつけてあげようということで、見分けがつくようにそれぞれの特徴を観察しています。
ですが同じ種類の魚やエビの違いを見つけるのはなかなか大変で、判別にてこずっています。
彼らの名前が決まりましたら、お知らせしますね!
またコワーキングラボ京創舎では、新規の会員さんや見学体験利用の受付を行っていますので、新しいことを始めようとしている方も、リモートワークやフリーランス活動など新しい環境で繋がりを探している方も、お魚ちゃんをとりあえず見てみたいだけ、という方も大歓迎です。
▼ぜひお気軽にお問合せください!▼
以上現場報告はスタッフ鵜飼からでした。